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新春浅草歌舞伎

今日は、新春浅草歌舞伎を観にいった。前から一度歌舞伎を観にいきたいと思っていたが、それがなぜ今日行ったかというと、市川亀治郎の舞台挨拶がお目当てだ。市川亀治郎を知ったのは、一昨年のNHKの大河ドラマ「風林火山」で武田信玄役を演じたときだ。初めは、「なんだこの舌足らずの醜男は(失礼!)」と思った。しかし、見ていくうちに、迫力のある演技に釘付けになり、すっかりファンになってしまった。だいたい、俳優というのは、美男・美女、いるだけで絵になってチヤホヤやされるようなのは、容姿に甘えてなかなか演技が磨かれず大成するのが難しいような気がする。

昼の部の出し物は、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)と土蜘蛛。一條大蔵譚は、平家が全盛の時代、京都の一条に住んでいた大蔵卿という人とその妻の常盤御前(ときわごぜん)の物語。常盤御前という人は、源氏の源義朝の愛人として男の子を3人(三男が源義経)授かったものの、平治の乱で源義朝が死ぬと、勝った平清盛の愛人になって娘を産み、その後、大蔵卿の妻になったとされる女性だ。

平治の乱は1159年だというのに、舞台には、髷(いわゆる日本髪)を結った女性や、額から頭の中央をそって著髷を結った男性が出てくる。着ている物も江戸時代のお女中や武士のような装束だ。現在の歌舞伎の原型が出来たのは江戸時代だが、江戸時代にはそのころ着ていたのと同じような衣装で、過去の物語を演じていたのかもしれない。そして、現代の歌舞伎はその伝統を守って、平家の時代の物語でも、江戸時代の装束をまとって演じているのかもしれない。

歌舞伎というのが、演奏付きの歌(長唄)と役者の踊りを見せるミュージカル劇だということも初めて知った。役者はセリフが少なく、どちらかといえば舞が主。長唄の詩は、物語の筋になっている。15分と30分の休憩時間が1回ずつあって、30分の休憩時間には劇場の外に出て食事をとる人もいる。浅草という街は、いろいろと店があって面白い。初めての歌舞伎で、必ずしも楽しめたとはいえなかったが、また来たいと思った。

(髪型については、http://www.cosmo.ne.jp/~barber/kamigata.html を参考にしました)

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